インバウンド“爆買い”は「2~3年がピーク」、マーケティングのプロが予測する市場の質の変化

マーケティングの実務家による国際組織「MCEI」東京支部は、東京と大阪支部の会員を対象に「インバウンド実感アンケート」を実施した。

「インバウンド市場の拡大はいつまで続くか?」の質問には、「東京オリンピック以降も続く」が45%、「東京オリンピックまでは続く」が42%で拮抗。ただし、「中国・アジアからの観光客を中心とした大量購入(爆買い)はいつまで続くか?」の質問には、「ここ2~3年がピーク」が45%で最も多かった。

インバウンド市場は今後も継続するものの、為替レートや中国経済の浮沈に左右されるほか、ツーリズムの成熟化でショッピングから文化・自然・風土などへシフトし、市場の質が変化していくと見ている。

また、「インバウンド市場の拡大は日本の経済にとって重要なテーマ」との回答は99%とほぼ全員が同意したが、「自らの所属する業界にとって重要」としたのは87%と下がる。また、インバウンド対応については、「すでに社内で行なっている」が37%。内訳は「組織がある」が11%で、残りが「プロジェクトとして活動している」だった。「対応の組織設置を予定・検討中」は24%で、企業側の対応が追いついていない状況も判明した。

業種別にみると、取り組みが元も進んでいるのは「製造業」で、「組織がある」のは10%、「プロジェクトで活動」が35%だった。続いて、広告代理業が流通業や情報通信業を上回った。

調査は2015年9月24日~11月30日に実施。対象人数は154人。

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