視聴行動分析サービスのニールセンが実施した「グローバル・コネクテッド・コマース調査」で、世界26か国の回答者の57%が過去半年以内に海外の小売業者からオンラインショッピング(越境EC)をしたことが判明した。
中国とインドを除くアジア太平洋地域を見ると、2人に1人が越境ECの経験があると回答。オーストラリア(66%)、タイ、(64%)、フィリピン(61%)、韓国(50%)の順で、日本は32%と低かった。
また、オンラインショッピング時の決済も多様化。従来主流のクレジットカードは53%となり、ペイパルなどのデジタル決済が43%に拡大。デビットカードが39%、銀行口座の引き落としが38%となった。特にデジタル決済では中国でも人気があり、86%が過去半年以内に利用。このほかドイツが68%、オーストラリアも57%と高い。
このほかインドでは過去半年内にオンラインショッピングをした74%が、越境ECをしたと回答。ただし、インドでは多くの人が銀行口座を持たず、クレジットカードの普及率が低かったり、セキュリティに対する懸念を持つ人も多いことから、決済は口座引き落とし(61%)、デビットカード(71%)に加え、代金引換(83%)が最も多かった。これについてニールセンでは、オンラインショッピングの成長がクレジットカードに依らないことを示していると指摘した。
調査は26か国1万3000人の回答を得て取りまとめた。