京都文化交流コンベンションビューローが発表した「2016年2月の外国人客宿泊状況調査」によると、京都28ホテルにおける同月の客室稼働率は前年比1.2ポイント減の85.5%となり、わずかだが低下した。
外国人利用割合は1.2ポイント増の33.7%で、調査開始以来22か月連続で前年同月を上回る推移。実人数も4.7%増の6万6641人と増加した。一方の日本人宿泊客数は1.1%減の13万6214人と減少。総宿泊数は0.7%減の20万2855人とわずかに前年を上回る結果だった。
市場別では台湾が10.8%減の2万1092人で2ケタ減となり、1位の座を28.9%増の2万1532人となった中国に譲った。伸び率では韓国の29.8%増(3262人)に加え、タイの30.6%増(864人)、シンガポールの20.2%増(1274人)なども2ケタ増で推移した。一方、アメリカは0.9%増(3671人)で前年の微増となったが、調査開始以来最も低い数値となり、オーストラリアも2か月連続マイナスの7.9%減(2064人)に。主要5市場では成長度合いが緩やかになりつつあるという。
調査は市内29施設(8079室)を対象に実施。この29施設で市内客室数の約4割になる。ただし、前年比調査の対象は28施設7839室のため、本記事では28施設の結果を記載した。