米国入国管理局が今年4月4日から、グアム国際空港にESTA(電子渡航認証システム)所持者のみが使えるESTA専用レーンを試験的を設置。これに伴い、ESTAを取得している旅行者は、グアム到着後の入国審査にかかる時間が、大幅に短縮されるようになった。グアム政府観光局が明らかにした。今回のESTA専用レーン設置は、試験的なもので、実施期間は半年間の予定。ただし今後、ESTA利用者が著しく増加した場合は、引き続き設置される見込みという。
現在、米国政府は日本など複数国に対し、査証免除プログラムを適用しているが、渡航の際は、ESTAの申請が義務付けられている。一方、グアム入国については、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用する方法(滞在は45日以内まで)と、ESTAを利用する方法(滞在は90日以内まで)の2つが利用可能となっている。
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムを利用する場合、入国時に米国出入国記録のI-94とI-736フォームへの記入が必要だが、ESTAを利用する場合は、同フォーム記入は不要となるなど、よりスムーズな入国が可能という。
グアム政府観光局によると、ESTA利用は強制ではないが、原則として2年間有効、グアムを含む米国の全方面への入国に使用可能、I-94、I-736フォームへの記入が不要、今後、半年間はESTA専用レーンの利用が可能といったメリットがあるとしている。なお、ESTA申請には、料金14ドルが必要。
ESTAは、日本を含む短期滞在査証免除対象国の国民が米国に渡航する場合、事前にインターネットで身元情報などを米国当局に登録し、査証免除で渡航可能かどうかのチェックを受けるシステム。一度認証されると2年間(ただし2年以内にパスポートの期限が切れる場合は、パスポートの有効期限日まで)有効で、期間内は査証免除の対象となる渡航であれば、何度でも米国への渡航が可能。
詳細は、下記のESTAサイトまたはグアム政府観光局のサイトへ。
ESTA申請ウェブサイトグアム政府観光局HP: グアムへの入国