外務省、トルコ・イスタンブール旧市街の爆発で注意喚起

外務省はトルコ・イスタンブール市内ヨーロッパ側旧市街で2016年6月7日午前に発生した爆発事案に伴い、注意喚起を行なった。発生場所はファーティヒ区ヴェズネジレル。走行中の県機動隊の車両に対する車両爆弾攻撃で、6月7日現在で11人が死亡、36名が負傷した。

外務省によるとトルコでは2016年1月、イスタンブール旧市街の観光地ブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミー)付近の広場で、外国人12人が死亡する爆弾テロ事件が発生。3月にはイスタンブール新市街のイスティクラル通りで、外国人4人が死亡、36人が負傷する爆発事件が発生した。

さらに首都アンカラでは2015年10月に左派系団体の集会をターゲットにしたとみられる爆弾テロ事件が発生。2月には空軍司令部付近で軍職員の乗車車両を狙った自動車爆弾により29人が死亡、61人が負傷、3月には中心部のクズライ地区のバス停留所付近での爆発で、37人が死亡、125人が負傷した。

このほかトルコ東部・南東部でも軍や警察を狙ったと見られる爆弾テロ事件や襲撃事件が多数発生。5月21日にはISILがラマダン期間中(6月6日~7月5日頃)のテロ実行を呼びかけている。

こうした状況を踏まえ、外務省ではトルコへの渡航・滞在の際には観光地や繁華街がテロの標的になる可能性があることに留意し、安全確保に十分注意するよう促している。

なお、トルコに対する危険情報については2016年4月4日現在が最新となっており、今回の爆弾事案が発生したイスタンブール県については「レベル1:十分注意してください」となっている。


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