国土交通省が発表した「2015年の国内クルーズ等の動向」によると、2015年の日本人のクルーズ人口(外航クルーズまたは国内クルーズの日本人乗客数の合計)は前年比4.5%減の22.1万人だった。そのうち、外航クルーズは3.0%減の13.4万人、国内クルーズは6.8%減の8.7万人。外国船社の配船減少による日本発着外航クルーズ数の減少のほか、日本船社の海外長期クルーズが増加したことによる合計クルーズ数の減少などの要因がマイナス遷移を招く結果となった。
外航クルーズを利用する日本人乗客数の推移は以下のとおり。
外航クルーズを泊数ベースでみると、昨年よりも「5~7泊(グラフ内カテゴリー4)」が増加した反面、「8~13泊(同カテゴリー5)」は減少。平均泊数は9.2泊で昨年の8.9泊から増加したものの、長期化にはやや歯止めがかかった状態といえる。
外航クルーズの泊別乗客数の推移は以下のとおり。
また、国内クルーズは、昨年の平均2.9泊に対して2015年は2.7泊に減少。「2泊」がシェア32.1%で昨年(24.9%)よりも増加した一方、それ以外のカテゴリーでは減少傾向となった。
なお、外航クルーズの海域別シェアの最多は、昨年同様でアジアが約5割(49.2%)。次いで、「地中海(エーゲ海、黒海)」(13.8%)、「北欧、バルト海」(12.1%)と続き、昨年とは2位と3位が入れ替わる形となっている。