出張・経費管理支援サービスを行うコンカー(Concur)は2016年10月より、従業員の業務効率向上と近隣交通費のコスト適正化を目的とする新サービスを提供開始する。予定表にスケジュールを入力するだけで、経費計算までを完了できるようにしたもの。
新サービスは、コンカーの経費精算クラウド「Concur Expense」、ヴァル研究所の経路検索「駅すぱあと」とカレンダー連携ツール「RODEM」、名刺管理クラウドの「Sansan」を連携することで実現した。
例えばグーグルカレンダーやOffice365などのスケジュール管理システムに予定を入力することで、RODEMがその場所や会社名を検知。Sansanに蓄積された名刺情報から正確な所在地を特定した後に「駅すぱあと」が最寄り駅や最適なコスト計算を実施し、スケジュール管理システムやConcur Expenseに自動登録する。定期区間の自動控除や最適な移動経路の選択も自動的におこなう。これにより、経費精算時にも再入力が不要となるほか、1日に複数の予定がある場合に発生する一般的な作業手順を「7ステップ」から「2ステップ」までに削減できるという。
今回のシステム連携では、コンカーとヴァル研究所、Sansanがそれぞれ持つノウハウや強みを生かすフォーメーションで共同開発した点が特徴。3社は今後もビジネスパーソンの生産性向上や企業の利益向上につなげていきたいとしている。
なお、「Concur Expense」「Sansan」を導入済みの企業では、「RODEM」の利用料金のみで同サービスが利用可能となる。3年間の販売目標は600社という。