大阪のリゾートホテル稼働率が95%に、訪日外国人の宿泊数が43カ月ぶりに減少 ―宿泊旅行統計(2016年8月第2次速報)

観光庁は2016年8月(第2次速報)と2016年9月(第1次速報)の宿泊旅行統計調査の結果を発表した。それによると、8月ののべ宿泊者総数は、前年比2.3%減の5513万人泊、2016年9月ののべ宿泊者数は0.5%減の4184万人泊となりいずれもマイナス遷移で継続した。※9月の数値は今後公表予定の第2次速報値で変更となる。

宿泊者数の内訳は、8月は日本人が2.1%減の4931万人泊、外国人が3.6%減の582万人泊でいずれも減少。43カ月ぶりに外国人が前年比マイナスとなった。

9月は日本人が6.2%減の3660万人泊、外国人が5.0%増の524万人泊となる見通し。また、震災の影響を受けた九州地方に関しては5月の18.4%減から6月は7.7%減、7月は2.8%減まで回復したものの、8月は4.8%減と若干の落ち込みを見せた。

のべ宿泊者数の前年比較推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

客室稼働率では、8月は全体で68.8%、9月は62.7%。詳報のある8月について80%を超えた都道府県はシティホテルが19か所、ビジネスホテルが19か所、リゾートホテルが10か所。リゾートホテル以外は前年同月よりも減少傾向となった。

都道府県別では、特に大阪府が高稼働率が継続。リゾートホテルが95.0%と全国で最も高くなったほか、シティホテルが92.1%、ビジネスホテルが88.0%と高水準が続く。京都はシティホテル92.7%、ビジネスホテル88.2%で全国でもっとも高い結果に。九州は全体で64.5%となり前年より0.3ポイント増加。福岡、佐賀、熊本、大分、鹿児島の5県がプラスに転じている。

都道府県別の客室稼働率(2016年8月 第2次速報)は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

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