凸版印刷は、海外に向けた日本観光コンテンツ発信サイト「JapanTravel.com(ジャパン・トラベル)」との事業連携を実施。2016年11月から自治体や観光事業者向けにインバウンド支援サービスを提供開始する。
現在「ジャパン・トラベル」では、日本在住の外国人が発信する観光コンテンツが人気を集め、月間約600万PVのアクセスに至る。訪日外国人旅行者からの指示も高いという。
一方の凸版印刷は、「旅道(たびどう)プロジェクト」を展開。企業と連携して訪日外国人目線で旅の質と利便性向上に取り組んでいるところ。
今回の取り組みは2社がそれぞれの強みを活かし、複数の事業で連携するもの。例えばインバウンドマーケティング事業では、訪日外国人に向けたアンケート調査やインタビューなどを介した実態調査や分析などを実施。多言語コンテンツ開発事業では両社協力のもと、高品質4K映像で日本の伝統・文化を発信する観光ガイドコンテンツの制作や多言語化対応などを進める。そのほか「JapanTravel.com」を活用した発地型プロモーションを実施。ファムツアー(主に旅行業界関係者を対象にした現地視察ツアー)を開催して観光地情報を記事化し、観光ガイドアプリやサイネージと連携した着地型プロモーションによる誘客支援もおこなう。
さらに受け入れ環境整備事業としては、自治体や団体、観光事業者、地域住民を対象にする外国人受け入れセミナーやツール作成、決済環境整備などを展開。これらすべてを通じたインバウンドコンサルティングの枠組み形成し、インバウンド施策の現状把握から企画策定、仮説検証までのトータルなコンサルティングサービスとして提供する。
両社の連携スキームは以下のとおり。
今後、凸版印刷では今回の事業連携スキームをベースに全国の自治体や観光事業者に対するインバウンド支援サービスをワンストップで提供。2020年度に約300億円の売上を目指す考え。