日本政府観光局(JNTO)によると、2016年10月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年同月比16.8%増の213万5900人。1月からの累計は前年比23.3%増の2011万3000人となり、はじめて2000万人を超えた。10月単月では、過去最高を記録した2016年7月(229万6451人)に次ぐ結果となっている。
JNTOは10月の結果について、アジア圏の国慶節や学校休暇が旅行需要につながったほか、クルーズの寄港増や航空路線の新規就航・増便、国内での国際会議やイベントの開催など複数の好要因が大幅な伸びに寄与。継続的な訪日旅行プロモーションも功を奏したとしている。
2016年10月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
市場別のトップは中国で、前年同月比13.6%増の50万6200人。次いで韓国が21.2%増の44万9600人だった。単月で過去最高を記録したカナダ(35.6%増の2万9700人)とドイツ(21.5%増の2万2900人)ほか、欧米豪で2割以上の大幅増となった市場も10月の旅行者増に貢献。1月からの累計では、9月に昨年の記録を更新した中国に続き、韓国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、米国、フランス、スペインの8市場が昨年の累計をすでに超えた。
各市場の詳細は以下のとおり。
なお、JNTOでは熊本地震のための影響や世界的な政治情勢不安、為替変動による消費者への影響などについて引き続き注視していく考えを示している。