フランス・パリ空港そのものを「観光地」に、エコノミー座席でも利用できる新ラウンジや有名シェフ飲食店で魅力向上へ

Vue exterieure du Terminal 1 de Paris-Charles de Gaulle

仏・パリの空港の開発・管理を行うパリ空港公団は、パリの空港の魅力向上のために大規模改修を展開している。シャルル・ド・ゴール空港ターミナル内に乗り継ぎ客向けのラウンジを新設、有名シェフのレストランやカフェなどをオープンするなど新たな施設を展開。日本で開催した記者発表の場では、パリ空港エグゼクティブ・バイスプレジデントのロール・ボーム氏が「旅の通過点ではなく、旅の目的地になるような空港を目指す」考えを強調した。

新たに新設されたラウンジ「インスタント パリ」(Instant Paris)は、乗継ぎ時間が3時間以上であれば誰でも利用できるラウンジ。日本からのJALやエールフランス航空便が発着するターミナル2Eに位置し、飲み物やスイーツをサービス。キッズスペースや7時間以上の乗継ぎ客には有料のホテル客室80室も用意するなどで、快適性を重視したものとした。

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レストランカフェは、美食の国を印象付ける高品質な店舗を誘致。第1弾として、フランス人の有名シェフ、ギィ・マルタン氏がレストラン「I Love Paris by Guy Martin」をターミナル2Eにオープンした。2020年末までには、各ターミナル1店舗以上、計8人のシェフが出店を予定しているという。

その他、美術館との提携でオリジナル展覧会を開催するなど、滞在時間を有効なものにしていく考え。こうしたサービス向上によって、パリの20行政区に続く新たな「21区」を目指す。

記者発表の場に同席した駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏は、日本人が不安視するフランス国内のセキュリティについても強化している点をアピール。日仏友好160周年となる2018年には、パリで日本文化の博覧会「ジャポニスム2018」を開催することを日仏政府間で合意されることに言及し、「この機会に是非来ていただきたい」と話した。


フランス大使公邸で開催された記者発表の様子

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