東京商工リサーチによると、群馬県利根郡みなかみ町の「ひがきホテル」が2016年11月21日、破産手続きを開始した。負債総額は推定3億円。
ひがきホテルの創業は1948年。旅館業として創業し、1977年には「ひがきホテル」新館を開設。水上温泉地区で上位の宿泊業者として認知されていた。しかしバブル崩壊後に状況が悪化。1995年の大規模改装後も客足が減少し、冬期スキー客の減少も重なって経営状態が好転することはなく、2005年に民事再生法適用を申請して再建を進めていた。
その後、2009年には経営者の若返りを図るなどの施策をおこなったものの客足は減少。年間売上高は約4億円となっていた。今後の資金繰りに余裕がなく、2016年11月21日に多額の税金滞納でみなかみ町から差し押さえを受け、事業継続の断念に至った。