JTB首都圏は2017年4月1日から、富裕層を対象にしたバス旅行事業を本格始動する。
旅行マーケットを牽引してきた団塊世代が、高齢化や旅行先の情勢不安などから国内旅行にシフトするなか、同社の高付加価値旅行を扱う「ロイヤルロード銀座」では2016年度から富裕層のシニア向け国内バスツアーを開始。好調に推移し、同事業所の国内旅行の取扱数が前年比50%増と急拡大した。また、より上質な旅を好む海外富裕層が増えているインバウンドでの取り込みも狙う。
今回、同社では大型ラグジュアリーバス「ROYAL ROAD PREMIUM」をプロデュース。大型バスの車両に、全席窓側の本革シートを11席のみ配列したもので、4チャンネルのパーソナルモニターなどを用意し、ファーストクラスの乗り心地のバスツアーを演出する。
これにより、商品数を増加するとともに、法人向けの招待旅行と言ったオーダーメイド旅行や、役員会合・重要顧客の移動など、法人・企業提携にも取り組む。
デビュー記念商品は、箱根登山電車の貸切とひらまつが熱海にオープンしたリゾートを組み合わせた2日間のツアーで、旅行代金は1人23万5000円。また、5月には東京から京都までの5つの世界遺産関連施設を巡り、京都三大祭り「葵祭」も鑑賞する5日間のツアーで、旅行代金は1人66万円。いずれも2名1室利用での料金。