JR東日本、新幹線が運ぶ食材で「朝採れマルシェ」、地産品の拡大と六次産業化など推進へアワード新設

JR東日本グループはこのほど、地域再発見プロジェクトの拡充策を発表した。その一環として、各地の地産品拡大と六次産業化、交流人口拡大で優れた実績を残した取り組みを称える「JR東日本『のもの』アワード」を新設。大賞3件と入賞4件を発表した。

アワードの設定は、同社が掲げる経営構想「グループ経営構想 V(ファイブ)~限りなき前進~」のコンセプト「地域を生きる」に基づくもの。同グループが2009年に立ち上げた地域再発見プロジェクト「のもの事業」をベースに、地域の活性化を目指す販路拡大や一次産業参入、二次産業参入、六次産業化に向けたモノづくりを進めてきた流れによる。

大賞を獲得したのは、青森県農村工業農業協同組合連合会の「青森りんごシリーズ」、福島県の岡昇黒羽果樹園などが開発した「おやつTIMES 『福島のセミドライもも』」、宮城県のアグリードなるせと菓匠三全が連携して開発した「仙台きなこシリーズ」。いずれも独自の工夫を施した商品で、大幅な出荷数を記録している。そのほか、福島・会津、山梨県、長野県、新潟・佐渡の活動が入賞している。

また、2017年7月6日と7日には東京駅にて「朝採れ新幹線マルシェ」を実施する。これは、新幹線を使って各地の新鮮な食材を東京駅に集めて販売する試み。例えば、山形からは新幹線「つばさ」がさくらんぼを、福島からは「なすの」がキュウリなどの野菜を運搬。栃木(なすの)・新潟(とき)、長野(あさま)からも産品が届く予定だ。

以下は、「朝採れ新幹線マルシェ」のイメージ。

JR東日本:報道資料より

さらに7月から展開予定の「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」でも長野県産品の魅力をアピール。ブルーベリーや鹿肉「信州ジビエ」、お菓子シリーズ「おやつTIMES」に加わった長野県発商品などを全国に発信する予定だ。


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