徳島県は、毎年8月に開催される「阿波おどり」期間に合わせ、2017年7月27日から8月16日までの期間限定で、AIを活用した問い合わせ(FAQ)サービス「阿波おどりAIコンシェルジュ」の実証実験をおこなう。国内外の旅行者を含め、同種のサービスで国内最大規模となる100万人以上での利用を想定したもの。
徳島県ではこれまで、県のホームページや県庁のコールセンター(すだちくんコールセンター)にて問い合わせに対応していた。今回のプロジェクトでは、コールセンター業務で培った情報やノウハウを活かし、質問と回答のパターンとして約8000件の情報を用意。プラットフォームはソフトバンクの多言語FAQソリューション「APTWARE」を採用。期間中24時間体制で対応する。
同サービスでは、例えば「おいしいお店を知りたい」「駐車場の空き情報を知りたい」「チケットを購入したい」といった問い合わせにAIが応えてくるほか、ユーモアを交えた会話も一部可能に。日本語以外に英語、中国語、韓国語にも対応し、徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」の外国語ページへの誘導もおこなう。
サービスの画面イメージは以下のとおり。
実証実験は、徳島県とソフトバンクのほか、コールセンター業務で蓄積したノウハウにもとづくQAコンテンツ作成や県との連携窓口業務を担うテレコメディア、画面設計やシステム設計をおこなうティファナ・ドットコムの4社が共同で進める。プロジェクトの全体像は以下のとおり。
「阿波おどりAIコンシェルジュ」は、2017年7月27日10時より、徳島県ホームページよりアクセス可能となる。