メッセ・ベルリンはこのほど、2017年10月25日からシンガポールで開催する旅行業界のBtoB見本市「ITBアジア2017」の詳細を発表した。今回の総合テーマは「旅行の未来(The Future of Travel)」だ。
10月25日午前9時からの基調講演は、IBMアジア・パシフィックの製造・流通担当副社長であるトニー・メネゼス(Tony Menezes)氏と、グーグルの広告マーケティング担当マネジングディレクターのロブ・トーレス(Rob Torres)氏が登壇。旅行産業界におけるAI(人工知能)の最前線トレンドについて、そのインパクト、活用手法、メリットなどに言及しながら講演する。
IBMのメネゼス氏は、現職に就任する以前、IBMが開発したAIプラットフォーム「IBMワトソン」を基盤とした認知工学に基づくソリューションの開発・営業責任者を務めてきた人物。今回の講演では、同テクノロジーによって旅行産業が根本から覆され、変革を遂げる可能性について議論。また、IBMワトソンによって実現可能となった、これまでより個人の要望に寄り添った旅行について解説する予定だ。
一方、グーグルでは現在、旅行関連プロダクトとして、グーグル・フライト、グーグル・ホテル・アド、デスティネーションズ・オン・グーグル、グーグル・トリップスを展開中。今回のイベントに登場する同社ロブ・トーレス氏は、昨今の消費者が旅行業に期待するシームレスかつ便利なサービスのレベルが、いかに高くなっているかを解説。「グーグル・トラベル」チームが、リアルな疑似体験を提供するために活用している最新のデジタル・トレンドやマシン・ラーニングについても解説予定だ。
ITBアジア2017は、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ内にあるサンズ・エクスポ&コンベンション・センターを会場に、10月25~27日に開催。詳細はITBアジアの公式サイト(www.itb-asia.com)へ。