ニールセンデジタルによると、オンラインショッピングの利用率はインターネットユーザーの83%だった。そのうち、1ヵ月に1度以上オンラインで購入する人の割合は60%。
実店舗とオンラインでの購入頻度を品目別にみると、消費財は「実店舗で購入する頻度が高い」が55%に対して「オンラインで購入する頻度が高い」が31%。耐久財は実店舗派が36%に対してオンライン派が46%。購入品によって実店舗とネットを使い分けている様子もみてとれる。
オンラインショッピングの利用率と利用頻度は以下のとおり。
購入商品カテゴリー別購入頻度は以下のとおり。
ネット通販を利用する理由をみると、「実店舗よりも安く購入できるから」が品目を問わずトップに。一方で、消費財は「重いものやかさばるものを持って帰らなくてよいから」「ポイントがたまりやすいから」「過去に購入したことがあり、よくわかっている商品だから」「実店舗にはない商品があるから」の順。耐久財に関する購入理由は「ポイントがたまりやすいから」が2位となり、次いで「実店舗より品揃えが良いから」「買いたいと思った時に、その場ですぐ購入できるから」「買いたい商品をすぐに見つけられるから」と続いた。
なお、オンラインショッピングの配送に関する意識では「送料無料」が大きな関心事になっていることが分かる。最も重視する点は「一定金額以上購入すると、送料が無料になる」「早く届かなくても良いので、送料が無料になる」がそれぞれ7割を占める。また、「同じタイミングで購入した複数の商品をまとめて配送してくれる」が約5割となった。
これらの結果を踏まえ、同社ではオンラインショッピングがすでに一般に浸透している状況ではあるものの、商品カテゴリーごとの購入傾向は異なっており、ショップやメーカー側はその傾向や消費者のメリットを把握することが重要だと示唆。また、送料が無料であることやまとめて配送されることなど、購入者側の「受け取り方」に関する需要を満たすサービスも検討しているポイントだと分析している。
この調査結果は、同社がオンラインショッピングにフォーカスしてとりまとめた「ニールセン・オンラインショッピングレポート 2017」に基づくもの。調査時期は2017年6月。調査対象は、PC、スマートフォン、タブレットのいずれかを通して月1回以上インターネットを利用している国内18歳以上の男女約6500人。