日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数の推計値を東南アジア主要4か国/地域(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)でみると、2017年9月はタイが前年比10.8%増の4万9500人、シンガポールが同1.3%増の2万2200人、マレーシアが同2.3%増の2万6500人、インドネシアが同23.4%増の2万2000人。4市場とも9月として過去最高を記録した。
タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシアの直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOでは、23.4%増と好調だったインドネシアについて、プロモーションやイベントを通じた販促などが訪日需要の増加につながったと分析。マレーシアでは、昨年は9月にあった学校休暇が今年は8月末に移動したものの、堅調な訪日需要で前年比増を維持。タイでは10月の前国王の葬儀に向けた旅行動向への影響やタイ人に対する台湾のビザ免除措置などが懸念されたなか、多彩なキャンペーンなど訪日プロモーションが功を奏した。
シンガポールでは、昨年9月にあった日星外交関係樹立50周年(SJ50)記念の外交ミッションのほか、学校休暇(教師の日)が今年は8月に移動したことなどの反動で、ほぼ前年並みとなっている。