西日本鉄道(西鉄)は、2019年春に運行を開始する観光列車の名称を「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」とすることを発表した。
西鉄にとって初の本格的な観光列車で、福岡/大牟田間を結ぶ天神大牟田線で運行。3両編成の2両目に、窯を中心とする大型キッチンを設置し、筑後地方を中心とする沿線地域の食材を列車内で調理して提供する、料理にこだわった観光列車にするのが特徴だ。
車両デザインにも観光列車の特徴や沿線の魅力を表現し、外装はキッチンクロスをイメージした赤いチェック、内装は八女の竹を使用した竹細工や城島瓦など、沿線地域の伝統工芸品をモチーフに、沿線の魅力が感じられる空間を打ち出した。また、ロゴのデザインには、柳川の川下りや久留米の特産品、大牟田の産業遺産など、豊かな資源や魅力を表現している。
使用する車両形式は6050形で、3両編成の列車の座席数は52席に大幅に改造。車両投資額は約5億円。観光列車で提供する料理やダイヤの概要は、2018年4月ごろに発表する予定だ。また、このほど開設した観光列車の特設サイトでは、関係情報を順次更新。沿線地域の資源についても発信する。