楽天は、楽天グループのアメリカ本社所在地であるサンマテオに「楽天技術研究所 San Mateo」を開設した。東京、パリ、ボストン、シンガポールに続く世界で5拠点目の「楽天技術研究所」になる。主にAI(人工知能)の新たな研究領域となる「クリエイティブ AI」の研究を進めていく。
クリエイティブAI とは、「繰り返しではない専門的知識をもとにした経済的価値のあるコンテンツの作成を伴う経済領域」であるクリエイティブ・エコノミーへのAI技術の活用を総称したもの。たとえば、絵画や小説、音楽や映画の作成、ジャーナリズムにおける記事の作成などもその分野に含まれる。
楽天技術研究所 San Mateoでは、米国市場でのマーケティング分析や消費者行動の理解に対し、深層学習(Deep Learning)の実践的な応用研究を実施するほか、商品情報理解、顧客の商品評価の理解をさらに促進するNLP(自然言語処理)の研究を行う。また、Creative AIの研究では、Eコマースにおける可能性に着目し、消費者一人ひとりの利便性を向上させる広告クリエイティブ、商品情報やマーケティングコンテンツの自動生成の研究を進めていく考え。
今回新設した「楽天技術研究所 San Mateo」は、アメリカ西海岸の大学やインターネット関連技術の研究が盛んなシリコンバレーの各企業との連携の拠点になるとともに、AIを活用して一人ひとりのユーザーに合ったサービス提供を目指す研究拠点になると期待されている。