「観光活性化マザーファンド」はこのほど、滋賀県を拠点とする木の家専門店谷口工務店への投資を実行した。
観光活性化マザーファンドは、2014年5月に観光庁が包括的連携をおこなった地域経済活性化支援機構のファンド運営子会社「REVICキャピタル」とRD観光ソリューションズが共同運営しているもので、地域活性化の新たなモデルにつながる投融資をおこなう。2017年には観光庁との間で「古民家等の歴史的資源を活用した外国人旅行者の地方誘客促進に向けた連携に関する協定」も締結した。
今回投資対象となった木の家専門店谷口工務店は、滋賀県を拠点とする建築のプロ集団。多数の古民家を扱い、住居へのリノベーションなどをおこなう実績を有する。現在大津町では、「大津百町(ひゃくちょう)」と称された旧東海道の宿場町にある商店街の古民家を手掛け、宿泊施設として活用・運用する取り組みを進めているところだ。
ファンドでは、今回の取り組みが京都市や大津市など周辺地域への観光需要増につながると判断。今後も地域金融機関などと協力しながら、地域活性化に貢献できる企業への資金供給や人材活用面で支援を進める考え。