廃校を団体向けの宿泊施設に、マイナビが千葉に新設、給食スタイルの食事や職員室をカフェに改装など

マイナビは千葉県長南町で、廃校を利用した団体向け宿泊施設「仲間と泊まる学校 ちょうなん西小」をオープンした。

2017年3月末に閉校した長南町立西小学校をリノベーションしたもので、2万1000平米超の敷地にある校舎や校庭、体育館などを、学校の備品とともに使用することが可能。教室を客室や風呂、食堂に改装し、給食スタイルでの食事や中庭でのバーベキューも可能とした。最大84名の宿泊が可能で、サークルや部活動、ゼミなど学生の合宿や企業研修、団体旅行などの需要を見込む。

また、職員室はカフェに改装し、宿泊客だけでなく地域住民の利用も想定。街の地域活性化に寄与することを目指す。

千葉県長南町は人口約8000人、世帯数3200で、急速な少子高齢化や人口減少に直面する過疎地域。その対策として同町では、廃校を活用した企業誘致など行なっている。一方、マイナビは2017年の「マイナビ農業」サイトの開設をきっかけに、農業活性化や地方活性の関連事業を開始しており、同施設の都心からのアクセスと緑豊かな環境を魅力として開業を決めた。マイナビとして、遊休資産を活用し、地域活性や雇用創出を目指すのは初の試みだという。

宿泊利用は1日1団体までで、宿泊料金は20名以上で1人4000円~、10名未満は1団体5万円~。時期によって料金が異なる。利用人数が20名未満で休日・休前日の利用には、1団体当たり10万円を加算する。食事は別料金。


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