観光庁は、産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」で申請された新事業活動に係る確認申請に対し、回答内容を公表した。
今回の申請内容は、旅行業者が月定額でアプリを提供する会員に対し、代金ゼロ円のバスツアーの募集が可能かどうか。これに対し観光庁は、「問題ないと考えてよい」との回答を行なった。
具体的な事業の概要は、旅行業者は自社で企画するバスツアーに空席が出た場合に、課金会員限定で同内容での代金ゼロ円のバスツアーを募集。アプリ上でバスツアーの内容や支払うべき対価等(旅行業者等が旅行者と締結する契約等に関する規則(以下、契約規則)及び旅行業法で定められた事項)を表示する。
参加希望の会員はアプリ上で申し込みをし、ツアー契約が成約した場合に、旅行業者が会員に登録したメールアドレスにバスツアーの内容や支払うべき対価(契約規則の事項)を通知する。
これに対し、照会事業者が確認を求めた内容は、(1)アプリ上での表示が、旅行業法で規定する募集広告の表示に該当するか、(2)アプリ上での表示が旅行業法で規定する契約締結の際の取引条件の説明に該当するか、(3)メールでのツアー内容や支払うべき対価等の通知が旅行業法の規定に当てはまり、問題ないかどうか。
これらについて観光庁では、照会内容通りの旅行業法、および契約規則の各事項に沿って行なうのであれば、問題ないとの見解を示した。詳細は観光庁のホームページへ。