ANAホールディングスが発表した2019年3月期第2四半期決算(2018年7月1日~9月30日)によると、売上高は旺盛な需要に支えられ前年同期比5.4%増の1兆380億円だったが、安全・品質、サービス、人に対する費用や燃油費増加で営業費用が膨らみ、営業利益は1052億円で8.6%減となった。前期はピーチ・アビエーションを連結子会社としたことによる特別利益などがあったため、今期の四半期純利益は37.7%減の737億円となった。
国際線:旅客収入はビジネスクラス、訪日好調で12%増の3310億円
国際線旅客は日本発のビジネスクラスが好調なのに加え、中国をはじめとする訪日旅行需要を取り込み、旅客数・収入ともに前年同期を上回った。
路線ネットワークでは6月から成田/バンコク線を1日3便に増便。成田と合わせて1日計5便体制とした。これらの結果、国際線旅客収入は12%増の3310億円で355億円の増収。旅客数は8.6%増の517万2000人。供給を示す座席キロは4.6%増と前年を上回り、需要を示す旅客キロも6.8%増に拡大した。利用率は前年同期を1.6ポイント上回り77.4%だった。
国内線:旅客収入は災害が影響し0.8%減の3523億円
一方、国内線旅客は、夏季の一部期間で関西/宮古線、中部/沖縄線、羽田/沖縄線の深夜便などを増便したものの、日本各地で相次いで発生した自然災害の影響を受けて旅客数・収入共に前年同期を下回った。国内線旅客収入は0.8%減の3523億円、旅客数は0.7%減の2234万人。座席キロは2.3%減となったが、旅客キロは0.2%増で、利用率は1.7%増え、69.8%だった。