中国OTAシートリップ、傘下の旅行比較「スカイスキャナー」の直接予約が250%増、営業利益は前年割れに ―2018年第3四半期

中国の大手オンライン旅行会社シートリップ(Ctrip)の2018年第3四半期(2018年7~9月)決算は、売上高ベースでは前年同期比15%増の94億元(約14億ドル、約1540億円)に拡大したものの、営業利益は同6%減の15億元(約2億1500万ドル、約236億5000万円)に縮小。さらに株式投資での損失などが影響し、最終損益は11億元(約1億6500万ドル、約181億5000万円)の赤字だった。前年同期は14億元(約2億ドル、約220億円)の黒字だった。

グループ傘下のメタサーチ「スカイスキャナー」では、ダイレクト・ブッキング・プログラムの売上高は、前年同期比250%増と堅調。一方、中国国内で展開する「オフライン」店舗での取扱額合計は同80%増。同社のジェーン・スン(孙洁)最高経営責任者は「顧客ベース、取扱いプロダクトの両方が順調に拡大している」とコメント。またジェームズ・リャン(梁建章)会長は今後の戦略について、「巨大なスケールという強みを生かしつつ、グローバル展開を進めて商機を切り拓き、長期的な安定と成功を目指す」とコメントしている。

同四半期の売上のカテゴリー別内訳は、宿泊予約が同21%増の36億元(約5億2800万ドル、約581億円)、交通関連は同6%増の36億元(約5億2700万ドル、約580億円)、パッケージツアーが同28%増の14億元(約2億100万ドル、約221億円)、法人旅行は同31%増の2億6700万元(約3900万ドル、約43億円)。

一方、支出項目では、今期は営業マーケティング費が29%と最多を占め、同14%増の27億元(約3億9400万ドル、約433億円)。プロダクト開発費は同14%増の25億元(約3億6300万ドル、約399億円)、一般管理費はほぼ横ばいで、同2%増の6億8800元(約1億ドル、約110億円)。

※円換算額は、1ドル約110円としてトラベルボイス編集部が算出した。

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