フランスのリージョナル航空機メーカーのATRは、日本で2025年までに約100機のターボプロップ機(プロペラ機)の需要があるとの予測を発表した。
このほど、新CEOステファノ・ボルテリ氏が来日し、記者会見を開催。この席でボルテリ氏は、「運航コストや環境負荷が低いATRは、孤立した小さいコミュニティを結び、地方への観光客を増加させる。今後、2つの世界的スポーツイベントを通じて地域観光が活性化される日本でATRは全国を結ぶ最適な手段」とアピールした。
ATRは現在、100か国200の運航会社が利用。年平均100の新規路線に導入され、2017年は155の路線に新たに導入されるなど、需要が高まっている。ATRターボプロップ機はリージョナルジェット機が運用できない短距離滑走路での運航が可能で、ATR72-600型機(70席程度)はリージョナルジェット機と比べ、消費燃料は80%、運航コストは45%低く抑えられるという。
日本では、2015年に天草エアラインが初めてATR-42-600型機(50席程度)を導入。今年10月には日本エアコミューターがATR72-600型機を受領した。