グーグル、インドの鉄道アプリ買収、ネット接続なしで走行中の運行データ取得が可能な人気アプリ

グーグルは2018年12月10日、インドの鉄道アプリ「Where is my train」を買収した。同アプリは、インドで運行している鉄道をリアルタイムでトラッキングし、出発・到着時刻など各種情報や、座席チケットの購入サービスを提供している。同アプリ開発を担当したシグモイド・ラボ(Sigmoid Labs)が、このほどグーグル傘下に加わることを正式に発表した。

インドのエコノミックタイムズ報道によると、アプリの会員数は1000万人以上。同アプリをめぐっては、今夏から、グーグルや中国のスマートフォン製造会社Xiaomi(シャオミ)など、複数社が投資収先として関心を寄せていたという。今回の買収額は不明だが、推定3000万~4000万ドルとされる。

シグモイド・ラボの創業は2013年。TiVoの元幹部4人が集まって立ち上げた。同鉄道アプリの特徴の一つは、インターネット接続ができないオフライン状況下でも利用できること。基地局のデータを活用することで、列車に乗っている間は、リアルタイムの運行状況や時刻表などがネット接続やGPSなしでも確認できる仕組みで、客車のレイアウトやプラットフォーム番号情報も入手可能。

鉄道の運行情報を家族や友人とシェアしたり、到着時間に合わせてアラーム通知をセットする機能などもある。通信を最小限に抑えられるため、バッテリー消費量も効率的に抑えられるとしている。

「シグモイド・ラボ」ウェブサイトより

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