エクスペディア・ジャパンはこのほど、日本における「有給休暇取得義務化」に関する意識調査をおこなった。2019年4月の新法案の施行により、「事業者は対象となる労働者に対し、1年で5日以上の有給休暇を取得させる」ことが義務化される状況を受けたもの。これまで日本は有給休暇取得率が世界最低となることも多く、この法案の背景には、企業の有給休暇取得促進につなげる狙いがある。
調査によると、調査対象となった20代から50代の社会経験のある男女のうち、74%が有給休暇取得義務化について「うれしい」と回答。新法案により、「気兼ねなく有休を取得できる」といった声がある一方で、「会社自体が取れる雰囲気ではない」「どうせ希望日には休めない、仕事の前倒しが面倒」という意見も寄せられた。
また、「有給休暇を5日間取得できるとしたらどうしたいか」との問いでは、6割が「複数回に分けて取りたい」との結果に。日本人は長期の休みに対して「罪悪感」がある人が多く、まとまった休暇をあまりとらない傾向があったが、今回の調査でも休暇の分散を希望する割合が多い結果となった。