国土交通省はこのほど、地域交通分野の競争規制に関する相談窓口を開設した。乗り合いバスなどの利便性向上や活性化を進めるうえで発生する独占禁止法上の懸念について、相談を受けるもの。
国土交通省では現在、地方銀行や乗り合いバスなど地域住民に不可欠なサービスの維持に向け、それら事業者の経営環境改善・強化を推進。地域のインフラ維持と競争政策上の弊害防止についてバランスよく勘案する判断をおこなうため、独占禁止法などの在り方について検討を進めている。
このような状況を受け、国交省は今回の窓口を通じて現場の課題や事例を収集。例えば、混雑する区間での減便を伴うダイヤ改正や、共通乗車券の収入配分など、少しでも競争政策に関連すると思われるものについて、相談してほしいとしている。