京都市産技研、マルチに使える飛沫防止パーテーション開発、からくり屏風でテーブルや席数で形状変化

京都市が設立した公的な産業支援機関である京都市産業技術研究所は、このほど京都樹脂とともに、マルチに使用できる飛沫防止パーテーション「Patapata(パタパタ)」を開発した。

帯で連結した4面のアクリル板により、複数の形状に変化するのが特徴。1人用パーソナルスペース、対面カウンター、3人での打ち合わせ、4人での食事など幅広いシーンで利用できるようにする。帯はグリーン系、ピンク系、ブラウン系など、空間の雰囲気や使用シーンに合わせてカラーバリエーションを用意し、デザイン性も高めた。

京都市産業技術研究所は、コロナ禍で飛沫防止用具としてのパーテーションのニーズが高まる一方、質感が空間の雰囲気にそぐわない、テーブルのサイズや席数に柔軟に対応できないという課題に着目。昔ながらのおもちゃである「変わり屏風・からくり屏風」の構造をヒントに、多様な形態に変化するパーテーションのアイデアを創出した。今後は、オフィスやテレワークによるパーソナルスペース用パーテーションへの展開も見すえ、不透明アクリル材による製品開発を検討する。

製品は京都樹脂のホームページで販売する。販売価格は大が1万8700円、小が1万7050円。

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