ロイター通信によると、「中国のハワイ」と呼ばれている海南島は、2025年までに島全体を免税対象にすることを計画している。免税対象エリアを現在の12ヶ所のモールから海南島全域に広げ、美容品、アルコール類、高級品などの価格を10%から40%引き下げる。
海南島は、新型コロナによって海外旅行が厳しく制限された中、多くの中国人が訪れた。国内消費が引き続き低迷する中でも、海南島は好調。中国政府がゼロコロナ政策を取り下げて以降、さらに海南島の消費は拡大し、今年1月の春節期間では免税販売は前年比で20%も増加した。
4月上旬に海南島で開催された「中国国際消費博覧会」には、バーバリー、エスティローダーなどを約3300社を超える世界的ブランドが出展。昨年は2800社だった。博覧会では、資生堂が海南島市場向け専用パッケージを披露し、ベントレー、ポルシェ、フェラーリなどは最新車を展示した。