タイ、中国人旅行者へのビザを免除、今年の目標は500万人、経済政策として観光収入の回復を最優先

タイ政府は2023年9月13日、中国人旅行者に対して一時的にビザを免除する措置を承認した。観光産業の回復が経済政策の最優先事項であることを示したかたちだ。この措置はカザフスタンからの旅行者にも適用され、9月25日から来年2月29日まで実施される。

タイへの中国人旅行者は2019年には1100万人に達した。これは全インバウンド旅行者の27.6%を占める。

タイ政府は、今年の中国人旅行者数の目標を500万人と設定していたが、厳格なビザ要件によって、この目標が達成されない恐れが出ていた。タイ国政府観光庁によると、今年上半期の中国人旅行者数は約140万人にとどまっている。

タイ観光スポーツ省のデータでは、2019年の外国人旅行者数は約4000万人。政府の推計では、その観光収入は1兆9000億バーツ(約7.8兆円)に及んだが、2021年にはパンデミックによって99%以上が失われた。

今年は7月までに約1500万人を受け入れ。タイ政府は、今年の目標として、旅行者数2800万人、観光収入1兆4000億バーツ(約5.7兆円)の目標を立てている。

※バーツ円換算は1バーツ4.1円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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