観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2023年8月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比32.9%増の6227万人泊で、2019年比同月比では1.5%減となった。日本人が2019年同月比で3.4%減の5193万人泊だった一方、外国人は同9.0%増の1034万人泊で、コロナ前の水準を超えた。
2023年8月の客室稼働率は62.7%。2019年同月との比較では6.7ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が44.0%、リゾートホテル59.6%、ビジネスホテル73.5%、シティホテル71.7%、簡易宿所33.1%。いずれも2019年のレベルには戻らないものの、前年比では大きく伸びた。特にシティホテルが19.6ポイント増と伸びが大きい。
2023年7月の延べ宿泊者数(第2次速報)は、2019年比1.5%増の5264万人泊。うち日本人は同3.4%減の5193万人泊、外国人は0.1%増の1081万人泊だった。延べ宿泊者全体に占める外国人の割合は20.6%。
都道府県別にみると、東京が2019年同月比で24.7%増の845万5210人泊となり、全都道府県中最大の伸び率を示した。このうち、外国人述べ宿泊者数は2019年同月比56.2%増の411万6960人。
また、2023年7月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国、2位が台湾、3位が韓国、4位が米国、5位が香港。上位5カ国・地域で全体の64.8%、東アジアで全体の53%を占めた。2019年同月比では米国が56.6%増と大幅な増加となった。このほか、シンガポール(36.6%増)、オーストラリア(28.5%増)、フィリピン(67.0%増)、カナダ(66.4%増)などの増加率が高くなった。