観光庁は、国内の主要旅行業者43社・グループの2023年10月の旅行取扱状況(速報)を発表した。2019年比では、先月から海外旅行はほぼ横ばいの状況となり、外国人旅行と国内旅行は増加した。
総取扱額は2019年同月比22.9%減の3471億8801万円。大半を占める国内旅行は同8.7%減の2240億2546万円で、9月の同17.5%減から改善した。海外旅行は同44.4%減の976億7051万円、外国人旅行は同12.8%減の254億3495万円だった。
海外旅行はツアー離れが顕著
旅行商品ブランド(募集型企画旅行/いわゆるパッケージツアー)の合計は、取扱額が同37.6%減の701億8300万円、取扱人数が同26.8%減の168万4848人。依然として2019年を大きく下回る状況が続いている。
国内旅行は取扱額が同18.8%減の612億1078万円、取扱人数が同22.3%減の164万8709人、海外旅行は取扱額が同76%減の87億7656万円、取扱人数が同81.6%減の2万6483人と低調な状況が続いた。海外パッケージツアーは7割以上の減少が続いており、コロナ禍を経て個人旅行へのシフトが顕著にみられる。
また、主要各社・グループの10月の総取扱額を2019年同月比でみると、JTB6社が同20.2%減の1264億9453万円、日本旅行4社が同5.3%減の409億5196万円、KNT-CTホールディングス4社が同33.3%減の308億7490万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同27.9%減の280億2941万円、、阪急交通社2社が同25.2%減の266億6262万円。