京都市を中心に教科書・教材などの卸売り販売を手がける京都府教科図書販売は、2025年春にホテル事業へ参入すると発表した。ホテルプロデュースなどを手がける水星と協業し、天橋立・宮津地域にブティックホテルを開業する。
同プロジェクトは、京都府宮津市が進めている2023年度観光庁「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」の取り組みの一つ。市が所有していた宮津駅至近の2階建て鉄筋コンクリート造建築の宮津市福祉センター跡地をリノベーションし、宿泊施設として再生する。公共施設として50年の歴史を持つ同物件を、京都府教科図書販売が取得した。
客室数は9室で、天水義敬建築事務所を招聘して全面リノベーションを実施。同社代表は「長年、京都府で事業を営んで地域にお世話になってきたため、観光振興に貢献したい」などとコメントしている。