日本政府観光局(JNTO)は2014年度の通訳案内士試験の出願状況を取りまとめ、出願者数が前年比45.9%増の8038人に増加したことを発表した。2020年東京オリンピック開催の決定やインバウンドの盛り上がりに加え、筆記試験の科目免除となる資格が追加されたことが、大幅増の要因と見ている。
内訳をみると、特に英語が77.1%増の5929人と大幅に増加。今年度からTOEIC公開テスト840点以上、スピーキングテスト150点以上またはライティングテスト160点以上の取得者が筆記試験の英語科目免除申請が可能となったことがその理由としており、TOEICスコアによる免除申請者は2243人もあったという。
そのほかは、タイ語が70.8%増の41人、ドイツ語が51.7%増の88人、スペイン語が34.3%増の192人、フランス語が18.4%増の270人など。中国語は7.5%減の1040人、韓国語は15.1%減の332人と減少しており、昨今の両国間の関係が出願者にも影響を与えているようだ。
通訳案内士試験は8月24日に筆記(第1次)試験で開始。12月7日に口述(第2次)試験を行ない、2016年2月5日に合格発表となる予定。