主婦の増税後「買い控え」は6割、20・30代が節約傾向進む一方、消費にメリハリもーーー。博報堂が2014年4月の消費増税後の消費行動について、全国の20〜60代主婦500人(均等割り付け)に調査したところ、こんな結果が出た。
調べによると、増税後に「買い控え」したと答えた人は全体の57.6%。中でも、年収の低い20代、30代の若い層に買い控え傾向が強いことがわかった。その理由としては、「価格が上がった」のほか、「商品の値ごろ感がわからなくなった」「価格表示がわからなくなった」という答えがいずれも70%以上と高く、今回の増税時に改訂された税抜価格表示が買い控えに影響を与えているようだ。
増税をきっかけに意識し始めた消費行動については、「チラシを良くチェックする」「外食を控える」「割引券やクーポンを利用する」が多く、20代では「外食を控える」が42.0%でトップとなり、節約行動を積極的に行っている。60代は、節電、節水に力を入れる等、年代によって節約する消費行動が異なる。
一方で、消費意識について聞いたところ、「たまの外食はおいしいものを食べたい」が85.4%でトップになり、「お金を使う、節約するところのメリハリをつける」が82.0%となるなど、単なる「安さ」の追求ではなく、「メリハリ消費」を志向していることが分った。調査は、博報堂が推進する消費税対策研究プロジェクトの一環。4月に消費税が5%から8%に引き上げられた後の2014年5月9〜11日、インターネットで実施した。
(トラベルボイス編集部)