マイナビが2015年卒業の大学生を対象に実施した業界イメージ調査で、ホテル・旅行業界への就職活動をおこなう前と後での印象の変化について「良い方向に変わった」(4.2%)よりも、「悪い方向に変わった」(9.4%)の方が多いことが判明した。
良い方向に変わった理由としては「市場がこれから伸びる」、「ホテルのおもてなしを就活学生にもされて感激した」、「他業種との関係・重要性がよくわかった」、「仕事に魅力を感じた」などの意見が見られたが、悪い方向に変わった理由には「離職率が尋常でない」、「劣悪な労働環境というイメージ」、「激務薄給」、「休みがとりにくい」などがあげられた。
業界に対するイメージでも、プラスイメージでは「仕事のやりがい」(21.3%)、「国際的な仕事」(20.5%)、「ブランドイメージ」(15.0%)など、仕事の魅力が挙げられる一方で、マイナスイメージには「休日・休暇」(32.1%)、「給与・待遇」(16.6%)、「福利厚生制度」(14.1%)など、接遇面が業界を志望する魅力を削ぐ要因であること浮き彫りになった。
なお、ホテル・旅行業界の就職活動に「エントリーした」人は、全体の回答者のうち14.5%で、前年よりも2.3ポイント増加。企業セミナーに参加したのは8.9%、受験したのは6.9%で、内々定を受けたのは2.2%、入社を決めたのは0.9%で、いずれも前年をわずかだが上回る状況になっている。
調査は2014年7月1日~7月7日まで、ウェブ上のアンケートフォームで実施。回答数は1190。
(トラベルボイス編集部)