日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2014年9月期)で、2014年7月~9月の国内旅行全般の業況感が+1となり、前回の±0から微増となった。3か月前の見通しの+7には及ばなかったが、台風や豪雨が多いなかで、わずかでもプラス転化となった。
方面別では減少した方面はなく、特に京阪神が+29(26ポイント増)、奄美・沖縄が+18(18ポイント増)、近畿が+4(14ポイント増)と2ケタ増で推移。客層別では夏休みを反映し、個人旅行でファミリーが-4(15ポイント増)と大きく伸びた。「海外旅行からシフトしているファミリーが多い」、「世界遺産登録やUSJ新アトラクション開業など話題に事欠かず、海外の不振をカバーしている」など、海外旅行の状況と比較したコメントも多く見られた。
3か月後は+6になる見通し。シニアと団体旅行への期待感が高く、特に団体旅行は職場が-8(11ポイント増)を筆頭に、教育やサークル・親睦、招待・報奨のいずれもプラス推移が見込まれている。旅行会社からも、社員旅行の復活やインセンティブ旅行を行なう企業の増加に触れるコメントが寄せられた。
調査は2014年8月7日~8月28日まで、JATA会員各社の経営者などを対象にインターネットで実施。605社のうち321社から回答があった。