一般財団法人森記念財団 都市戦略研究所は、世界の都市総合力ランキング「Global Power City Index-2014」を発表した。このランキングは、2008年から毎年世界の主要40都市を対象に、都市の総合力を評価して順位づけしているもの。2014年の総合ランキング上位に大きな変動はなかったものの、4位となった東京が文化・交流分野の順位を向上させた。 *右画像は森記念財団発表資料より。クリックで拡大。
昨年のランキングは以下のとおり。
ランキングは、2013年に引き続き首位がロンドン、2位がニューヨーク、3位がパリ、東京が4位。上位8位までは2013年と同様のランキングだったが、シンガポール(5位)とソウル(6位)は、両都市ともにスコアを上昇させており、昨年よりも東京(4位)との差を縮めている。
東京は、弱みだった文化・交流分野で8位から6位へと上昇。森記念財団は、この理由を外国人旅行者数の大幅な増加、国際コンベンション開催件数、ユネスコ世界遺産、ハイクラスホテル客室数などの指標も東京のスコアを押し上げたと指摘した。また、東京が「市場の魅力」や「交通利便性」などの指標グループで弱みを抱えているものの、今後は2020年五輪開催を契機とした都市力向上の動きが期待されており、将来的に総合ランキング 3 位のパリを抜く可能性があるとみている。
都市の「感性価値(人の感性に訴える力)」を加味したランキングでは、東京が総合ランキングで 3 位に。これは感性価値指標である公共の場における安心感、住民の親切さ、国際空港の定時運航率、移動の快適性に関して高い評価を得た結果だった。
今回の調査結果を踏まえて、森記念財団が示した東京の弱み、強みをまとめた結果は以下のとおり。
(トラベルボイス編集部)