スポーツツーリズムの経験率は5割、今後の参加意向も45% -三菱UFJリサーチ

マクロミルと三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、「2014年スポーツマーケティング基礎調査」を共同で実施、その結果を発表した。それによると、スポーツ用品の購入、スポーツ施設利用・会費・スクール料、スポーツのスタジアム観戦など過去 1 年間のスポーツ活動への参加にかかる支出を対象としたスポーツ参加市場規模は2兆7127億円となった。内訳は、スタジアム観戦市場7351 億円、用品購入市場7344 億円、施設利用・会費市場1 兆 2432 億円。用品購入市場は減少したもののスタジアム観戦市場、施設利用・会費市場は増加した。

また、スポーツツーリズムについての調査では、スポーツを目的とした観光・旅行に行ったことがあること答えた人が半数(50.5%)にのぼり、なかでも、スポーツ観戦目的で観光・旅行に行ったという回答が最も多く、約4割となった。大会出場、家族・友人等の応援、スポーツ体験・実施をしたことがある人がそれぞれ3割程。このほか、今後の意向を聞いたところ、スポーツを目的とした観光・旅行に行ききたいという回答が半数弱(45.0%)にのぼり、なかでも、スポーツ観戦をあげた人が3割を超え。大会出場、家族・友人等の応援、スポーツ体験・実施をあげた人は1割程度となった。以上の結果から、観戦や大会参加などでスポーツを楽しむ観光・旅行には一定のニーズがあることが明らかになった。

スポーツを目的とした観光・旅行で、これまでに経験したスポーツ種目としては、試合などの観戦が多いことから、野球が最も多かった。以下、スキー・スノーボード、サッカー・フットサル、テニスと続いた。また、野球は、今後経験したいスポーツとしても最も多く、そのほかハイキング・登山、サッカー・フットサル、スキー・スノーボードと続く。ほとんどのスポーツでは、意向者の割合が経験者よりも少なくなっているが、ハイキング・登山、自転車・サイクリングでは、経験者と意向者の割合が同レベルとなっている。

地域別で見ると、スポーツを目的とした観光・旅行でこれまでに行ったことがある訪問先としては、関東が最も多く、以下、近畿、北海道、九州と続く。また、今後行ってみたい訪問先では、国内では北海道、関東、沖縄との回答が多く、海外ではハワイとヨーロッパが多く、沖縄と同程度の回答があった。

この調査は、全国15歳(中学生を除く)~69歳のマクロミルの調査専用パネルに対して実施し、男性1000名、女性1000名、計2000名の回答を得たもの。調査期間は2014年9月11日~9月12日。この調査は2004年から開始され、今回で11回目となる。

(トラベルボイス編集部)

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…