観光庁は、主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報(2014年11月分)を発表した。それによると、海外、国内、外国人旅行を合わせた総取扱額は、前年比1%増の5587億7856万円となった。海外旅行の取扱額は前年比3.1%減の1704億6992万円、国内旅行は同2.1%増の3769億1319万円。外国人による訪日旅行は同32.5%増の113億9544万円で3割増の伸びを継続した。
旅行会社へのヒアリングによれば、外国人旅行ではビザ緩和策が奏功して東南アジアからの旅行者増をけん引、国内旅行では紅葉を目的とした関西方面への旅行者増が継続した。その一方で、円安や海外での感染症流行が消費者心理の冷え込みの要因となり、海外旅行の停滞を招いたとしている。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額では、海外旅行が前年比2.1%減の525億2096万円、国内旅行が同1.5%増の882億9088万円、外国人による訪日旅行が同32.5%増の4億6875万円となった。取扱人数は海外旅行が同8.7%減の26万8078人、国内旅行が同5%減の325万7844人、外国人旅行は同35%増で2万4010人だった。
旅行会社別では、海外旅行でKNT-CTの取扱額が上位4位から3位に浮上、阪急交通社と拮抗するかたちとなった。外国人旅行では、前年比ベースでHISグループが80%増、日本旅行が55%増、トップツアーが40%増と、いずれも大幅増で好調。トップツアーは月間取扱額ベースで10億円超となり4位に急伸した。
旅行会社の海外旅行取扱額上位5社・直近12カ月推移比較グラフは以下のとおり。
旅行会社の国内旅行取扱額上位5社・直近12カ月推移比較グラフは以下のとおり。
旅行会社の訪日旅行取扱額上位5社・直近12カ月推移比較グラフは以下のとおり。
(トラベルボイス編集部)