羽田空港の深夜早朝バス拡充を発表、7路線30停留所に、タクシーは羽田/新宿で6400円に ―国土交通省など

国土交通省は東京国際空港(羽田空港)の利用促進を目的とした、深夜早朝時間帯(23時から6時まで)におけるバス路線の拡充策を発表、あわせてタクシーサービスの利便性向上計画を発表した。

バス路線充実の取り組みは、国土交通省と東京都が2014年より実施していたアクセス充実の実証運行の成果を反映したもの。2015年1月に設定された「東京国際空港の深夜早朝時間帯におけるアクセスバス運行協議会」が実施主体となって運行支援を行う。内容は「深夜早朝バスの路線と停留所の充実」「国内線ターミナルを始発とする深夜バス3路線の新規設定」「ターミナル間の無料連絡バス3便の運行」の3点だ。

羽田空港国際ターミナル発着の深夜早朝バスでは、2015年4月1日より既存の5路線13停留所を7路線30停留所に拡大。これまで停留所が設けられていなかった浅草・六本木・二子玉川・お台場・桜木町・みなとみらい・川崎・有明・豊洲・東陽町・葛西・一之江も含めた7路線を、それぞれ1日1往復運行する。

国内線ターミナルを始発とする新設路線では、0:00台に出発する「大森駅行き」「蒲田駅行き」を2015年4月1日より運行開始、あわせて「新宿駅・池袋駅行き」路線も準備する予定となっている。

ターミナル間の無料連絡バスは、国際ターミナル発の深夜便1本と第2ターミナル発の早朝便2本を2015年4月1日より運行する。

また、タクシーサービスの拡充策は首都高中央環状品川線の開通に伴い実施されるもの。3月6日から定額運賃制を導入していることに加え、2015年4月6日(予定)より空港に「定額運賃乗り場」を設置。羽田空港と千代田区間を5600円、渋谷区では6400円、新宿区では6800円などの一定料金で利用可能となり(高速道路利用料金などの実費は別途)国内旅行者はもとより、特に外国人旅行者の訪問が多いエリアとのアクセス充実やコスト低下の効果が期待される。

なお、国内線ターミナルの「定額運賃乗り場」からは予約なしで利用可能、国際線ターミナルからの乗車はタクシー乗り場での申し込みまたはタクシー事業者への事前予約が必要。2015年2月末現在で、同サービスへの届け出があった法人タクシーは東京23区、武蔵野市、三鷹市(特別区・武三交通圏)の284社。

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