訪日外国人の消費、総額は過去最高43%増で2兆円超、買い物代が宿泊費を超えて7000億円台に - 観光庁2014年(確報値)

観光庁は、訪日外国人消費動向調査の2014年・年間確報値を発表した(速報値は2015年1月に発表済み)。それによると、2014年1年間での訪日外国人の消費総額は前年の1兆4167億円から43.1%増の2兆278億円(推計)。一人当たりの旅行消費額は、前年の13万6693円から10.6%増となる15万1174円(推計)でどちらも過去最高額となった。


観光庁・報道資料より

費目別に旅行消費額をみると、2014年は「買い物代」が7146億円(構成比35.2%)で首位となった。次いで「宿泊費」が6099億円(構成比30.1%)、「飲食代」が4311億円(構成比21.2%)と続いた。なお、昨年の1位は宿泊費で4763億円(構成比33.6%)、買い物代は4362億円(構成比32.7%)で2位だった。

国籍・地域別の旅行消費総額は、中国が対前年2倍を超える102.4%となる5583億円で最多となり、全体の4分の1以上を占める結果となった。次いで台湾が3544億円(前年比43.2%増)、韓国が2090億円(前年比5.7%増)、米国が1475億円(前年比8.3%増)、香港が1370億円(前年比6.8%増)。また伸び率では、タイが前年比66.8%増と大幅な伸びを示したほか、マレーシアは42%増、インドが35.7%増、オーストラリアが32.3%増となった。

2013年と2014年の構成比をくらべると、中国は19.5%から27.5%に拡大した一方、韓国は14%から10.3%へ、米国は9.6%から7.3%に縮小。台湾は17.5%で2年間同率となっている。

一人当たりの旅行支出額でトップとなったのは、ベトナムの23万7688円。続いて中国が23万1753円、オーストラリアが22万7823万円、ロシアの20万1588円と続いた。

各国の旅行消費額・構成比は以下のとおり。

観光庁・報道資料より
観光庁・報道資料より

(トラベルボイス編集部)

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