日本観光振興協会(日観振)が2015年4月17日に発表した「短期観光動向調査(2015年3月分)」によると、2015年1月~3月期の宿泊旅行実施率は32.9%で、昨年の同時期と比べて1.7ポイント低下した。実際に旅行目的地となった地区では引き続き「関東」が首位で9.5%、2位は「関西」(7.3%)、3位は「中部」(5.7%)となった。伸び率では関東が前年比1.1ポイント減となった一方、「甲信越」(3.4%)がプラス0.7ポイント増の伸びとなった。
目的地別の旅行実績(2015年1月~3月期)は以下のとおり。
前回調査による同期間の旅行意向結果に対する実現率は83.9%。年代別でみると、20代(学生を除く)が103.1%となったほかはすべて意向を下回る結果となった。とくに、30代が77.3%、40代が79.0%、50代が73.2%となり実現率の低さが顕著だった。目的地では、中部(114.0%)、中国(115.0%)、四国(116.7%)、九州(107.7%)の4地区で実現率が100%を超えた一方、東北(93.3%)、関西(93.6%)、沖縄(64.7%)では前年同時期の実現率を下回る結果となった。
また、2015年4月~6月の宿泊旅行の意向率は40.3%で、昨年同期と比較すると2.1ポイント低下。「関東」への旅行意向(11.2%)は0.8ポイント増となったが、「甲信越」(3.0%)は0.8ポイント減、「東北」(3.7%)は0.6%ポイント減となっている。
同調査は、2015年3月5日から9日までの間、一般消費者を対象にインターネットによるアンケートで実施したもの。男女各15歳以上、約4000の回答から集計。標本配分は平成22年度国勢調査の人口構成比を基本とし、各都道府県に比例配分、人口の少ない県に関しては最低30サンプルを確保するよう微調整した。