インテージリサーチが実施した「ふるさと名物に関する知名度調査」で、全国の知名度1位は北海道「白い恋人」(知名度:87.3%)だったことが判明した。対象はインテージリサーチが地域の産品として浸透していると考えたものをピックアップした計3330産品で、そのうち回答者に対し、1人当たり計1100品について「知っているもの」を聴取した。
これによると、北海道は5位にも「夕張メロン」が入ったほか、2位に「生八ッ橋」が入った京都府、3位に「ちんすこう」が入った沖縄県はトップ10以内に複数の産品がランクイン。上位10位以上の産品の知名度は75%を超えた一方で、全国での知名度が50%を超えたのは、調査対象の3300産品のうちわずか64産品(1.9%)のみだったという。
全国と各県内での知名度には、大きなギャップが存在することも判明。各都道府県の産品の知名度上位5品目を比較したところ、例えば北海道の場合、全国1位の「白い恋人」は道内でも1位(95.7%)だが、道内知名度2位(94.2%)の「ロイズ生チョコレート」は全国知名度は53.3%に低下し、道内における全国知名度ランキングでは4位となる。
また、長野県のように「戸隠そば」(全国知名度38.7%、県内知名度90.0%)、「栗かの子」(全国知名度22.5%、県内知名度80.6%)など、ふるさと産品が県内では良く知られていても、全国の知名度が低いケースも多い。3330産品のうち4品に1つは県内知名度が5割を超えているものの、全国での知名度は5割未満だったといい、インテージリサーチでは知名度向上に向けたマーケティング強化が各自治体の課題だとしている。
昨年、博報堂が実施した調査でも、県内評価と県外評価の違いは明らかになっている。こうした評価ポイントを踏まえて、地域プロモーションの参考にしたい。
調査は2015年3月27日~3月31日まで、モニター登録した全国20~79歳までの男女個人に実施。サンプル数は9670。