タイ政府、日本向けMICE戦略を強化、最大300万円の助成金やキャンペーンを核に

タイでMICE推進を担うタイ国政府コンベンション・アンド・エキシビション・ビューロー(TCEB)は、日本市場に対するMICE戦略を強化する。 *写真は戦略強化が発表された2015年4月の「日本ロードショウ2015 タイランド・コネクト」の様子。

「MICE目的地としての魅力」や「ビジネス機会の提供」、「人材」に焦点を当てたグローバル規模の「タイランド・コネクト・ザ・ワールド」キャンペーンと、タイの外務省や政府観光局のほか、タイ国際航空(TG)やラッチャプラソーン・スクエア貿易協会、バンコク大衆輸送システムなど9の公的機関と民間団体による「タイランドMICEユナイテッドⅡ」キャンペーンを核に実施するもの。

これに加え、日本市場向けには「ミーティング・ボーナス」制度を導入。タイに企業ミーティングとインセンティブで3泊以上滞在する200人以上の団体の主催者に、助成金を支給するというもの。200人以上で10万バーツ(約30万円)、500人以上で30万バーツ(約90万円)、最大1000人以上で100万バーツ(約300万円)を提供する。

このほか、1000人以上のグループには1回限りのサポートを行なう「メガ・イベント・サステナブル・チャレンジ」も提供。さらに、展示会向けの助成金などを用意する「J-Privilege」キャンペーン、メガ・イベント向けの包括的な支援を行なう「J-Plan in Thailand」キャンペーンも実施する。

TCEBによると、事業イベントを目的とするタイへの訪問者数は2014年度(2013年10月~2014年9月)で91万9614人に達し、経済効果は808億バーツ(約2973億4000万円)以上になったと発表した。このうち、日本からは3万1373人、経済効果は28億バーツ(114億1000万円)となり、日本はタイにおけるトップ10のMICEのソースマーケットに成長。2015年第1四半期も堅調で、現在までに前年同期比で45.7%増の5893人、127.8%増の約21億6000万円の経済効果を創出したという。

なお、こうした流れを踏まえ、2015年のMICE訪問者数は103万6300人、1067億8000万バーツ(3929億5000万円)の収益を見込んでいる。

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