観光庁が発表した2015年1~3月期の訪日外国人消費動向調査によると、訪日外国人全体の旅行消費額は前年比64.4%増の7066億円となり、1四半期で初めて7000億円を超えた。2014年1月~3月期以降、5四半期連続での1四半期の最高値を更新したことになる。
期間中に大幅に増加した訪日外国人数(43.7%増の413万人)の伸び率を上回る勢いで推移する要因は、1人あたりの旅行支出の増加。1人当たり平均14.4%増の17万1028円に増加した。特に中国人が20.9%増の30万円と牽引。その結果、旅行消費額を国別でみると、訪日客数が93.2%増となった中国は、133.7%増の2775億円と倍増した。
1人あたりの旅行支出の内訳をみると、買物代が35.5%増7万1926万円となり、総支出額の42.0%に拡大。対して、宿泊料金は平均泊数が前年よりも2.3泊減の10.9泊と短期化し、2.8%減の4万4533円と減少。飲食費も0.7%減の3万2058円と微減した。このうち、中国人に限ると、買物代は35.0%増の17万6975円となり、総支出額の58.9%と半分以上を占めた。