ホテル予約サイト大手のホテルズドットコム(Hotels.com)が実施した、宿泊施設のアメニティやサービスに関する調査によると、日本人がホテル選びでもっとも重視する点のは「無料Wi-Fiが利用できること」(休暇旅行で41%、出張で47%)だった。次いで、「無料の朝食」サービスが休暇旅行で2位(17%)にランク。出張旅行でも「アクセスの良さ」(27%)に続いて3位にランクされた。
一方で、 「大々的に宣伝されていた割にはあまり魅力的ではなかった」サービスで「朝食」とする回答は日本が世界最多(18%)。日本の朝食にかける期待の大きさがうかがえる結果となっている。
日本人が重視するサービスのランキング上位は以下のとおり。
また、日本人旅行者がが不快・煩わしいと感じる点の1位は「騒音」(52%)で、2位は「お湯が出ない(36%)」、3位は「シャワーしかない(バスタブがない)」「カーペットの異臭」の順。「バスタブ」の存在に回答が集中したのは世界で唯一日本人だけだったという。
さらに、「料金が安くなるのであれば犠牲にしてもかまわない」アメニティ/サービスとして日本人が挙げたのは、「フィットネスセンターの利用権」(60%)がトップ。次いで「夕方のベッドメイクサービス」(55%)、「スマホ接続用音楽器」(54%)。一度も使ったことがないアメニティは、「DVDプレーヤー」(26%)に続いて「ズボンプレッサー(24%)」、「シャワーキャップ(16%)」、「ミニバー(9%)」となった。
なお、海外でも「無料Wi-Fi」は重視されてサービスのトップ(休暇旅行の30%、出張旅行の50%)となっているが、その割合は年々低下傾向にあるとする。同社ではその理由を、以前と比較すると宿泊施設以外の場所における無料のWi-Fiスポットが増加し、モバイル通信機器の料金プランなどが利用しやすくなってきた点にあると分析している。
この調査は、日本を含む世界28か国、合計4700名以上を対象に実施されたもの。調査期間は2015年3月から4月。