電通総研が電通若者研究部(ワカモン)と共同で実施した「若者まるわかり調査2015」で、裏腹な意識を持つ若者の姿が浮き彫りとなった。関東、関西、東海圏の高校生~20代社会人を対象に、社会や将来、コミュニケーションや消費などに対する意識や価値観などを調査したもの。
例えばコミュニケーションについては、複数のグループやつながりなどに複数のキャラクターやSNSを使い分けてコミュニケーションをしながらも、人間関係をリセットしたくなるマインドもあることが判明。高校生で5.7キャラ、20代社会人で4.0キャラを使い分け、平均7つのグループやつながりに参加するが、「正直整理したい」のは平均2つ存在する。人間関係をリセットしたくなったことがあるのは全体の54.7%、女子高生では67.8%にも及ぶ。
また、「日本の将来が不安」と回答したのは77.3%だが、「日本のことが好き」は89.5%と上回る。「欲しいものがある」人は86.5%だが、「欲しいものはあるが、無理して買うほどではない」も5割を超えた。老後の生活への不安がある一方で今を楽しみたい気持ちも強く、20代女性では今しかできない趣味・好きなこと」には「海外旅行」(12.1%)、「国内旅行」(10.9%)と、友人との思い出作りが上位にあがった。
電通総研が指摘した若者の5つの裏腹マインドは以下の通り。調査は2015年2月6日~9日まで、関東、関西、東海3圏の高校生以上の15~29歳の未婚男女を対象に実施。サンプル数は3000。
【若者の5つのウラハラ・マインド】
- 『日本の将来は不安』だけど、日本のことは好き
- つながっていたいけど、『リセットしたい人間関係』
- 自分たちが『社会をリードしたい』けど、変えることまでは考えていない男子
- 『老後の生活が不安』だけど、今は楽しみたい女子
- 欲しいものはあるけど、『堅実・節約家と思われたい』